子供の頃から体の小さい男子だった私は、
荒れ果てた不良の多い工業校で1年の時からずっとイジメに苦しんでいました。

加害男子達は髪を染めたりタトゥーを入れたりして相当なヤンキー集団でした。

私が教室で蹴られたりしても誰も止めてくれず、担任も見て見ぬふりで

「あまりふざけるなよ」

くらいしか言ってくれない状況でした。

私はうつ状態で自殺願望も抱くようになっていましたが、2年生になった時、25歳くらいの英語の先生が赴任してきました。

160cmくらいの綺麗女教師でした。

オシャレなどに気を使わない、40歳過ぎの女先生しか見た事なかった私には、こんなセンスのいい先生がいるんだ…と驚いたほどでした。


そんな先生が、私のいた7人ほどしかいない図書部の顧問になりました。

女性と付き合った事などない私は、初めのうちは先生と目も合わせられずドキドキしたのを覚えてます。

厳しい面もありましたが、それなりに優しい先生でした。

後日、私が不良達に蹴られてるところを先生が見つけて先生は迷いなく間に入ってくれ、その場で不良達に説教もしてくれました。

それから私は先生に促され、イジメの全てを話す事になりました。

正直驚きました、私の話をこんな真剣に聞いてくれる先生がいるなんて思いもよりませんでしたから。

先生は号泣してる私の手を握り、何度も励ましてくれました。

そして、不良達を呼び出し私に対するイジメに釘を刺してくれました。

イジメが暫くなくなった夏休み前の7月、私は不良達の溜まり場に呼び出され、再び殴る蹴るの暴行をうけました。

そして携帯を奪われ、不良達がその携帯から先生に嘘のメールを送りました。

先生が特別に私にだけ教えてくれたメアドを、不良達に知られてしまいました。

何度か嘘のやり取りがあってから、先生は1時間くらいで行くから、と言ってくれたみたいでした。

私は自分の事をここまで思ってくれてる先生に嬉しさは感じましたが、同時に恐ろしさに包まれました。

先生は私とリーダーのAだけしかいないと思っていたらしく、7人もの男子達がいるのを見てかなり驚いていました。

それでも先生は毅然と私の事を庇おうとしてくれました。

でも、鬼畜なヤンキー達7人に敵うはずもありません。

先生はあっという間に囲まれ、Aが指示すると部下達は一斉に先生に飛びかかり、古びたスプリングだけになったベッドに押し倒し、両手足を押さえつけました。

先生は力の限り抵抗していましたが、全く歯が立ちませんでした。

リーダーのAが先生の上に跨りキスをしようとしました。

先生は顔を振りながら、

「こんな事したらどうなるか分かってるの!?」

と叫びましたが、Aは笑いながら言い返し、しばらく口論じみた言い合いが続きました。

私は心臓が飛び出るほど怖くなっていました。

Aは先生のシャツのボタンを1つ1つ外し、ブラの上から胸を掴みました。

先生はうっすらと目を充血させながらも気丈にAを睨みつけていました。

本当はAを叩きたかったのでしょうけど、両腕がそれぞれに掴まれていて少し揺らすだけで精一杯でした。

シャツを捲くられ、ブラをずらされると乳房が見えました。

初めて見る女性の胸でした。

先生生徒の前で胸を晒している事が受け入れられないみたいで、必死にやめなさい!と抵抗していました。

憧れの先生の胸に、よりによって最も憎むべきAの唇が貼り付きました。

堪りませんでした。

死にたくなりました。

先生は警察に訴えますからね!と言ったきり、唇を固く閉じると一点を見つめたまま怒りの表情で黙りこみました。

Aは両方の乳房をしゃぶりながら、先生の顔をちらちら見上げていました。

怒りと悔しさで満ちた先生を見て笑っていました。

これがレイプなのかと正直恐ろしくなりました。

Aがおもむろに乳首を指で弾き、硬くなってる事を指摘しました。

性経験のない私は、初めどういう事か分かりませんでした。

けれど先生は頬を引きつらせて、どんどんと汗ばみ始めていました。

先生の表情は1つも変わりません。

悔しさを噛み締めじっと耐えているだけでした。

でも、どうしても違和感があるのは息遣いでした。

私は得体の知れない不安に襲われ、混乱しました。

真面目ぶったくせして感じてる、みたいな事をAが言いだすと、全員がどっと笑いました。

そんな馬鹿な事、私は当然否定しました。

暫くすると、固く結んでいた先生の唇が時々緩み、体がよじれ始めました。

明らかに普段の先生とは違う、異質な雰囲気で目を疑いました。

胸や首にはAの唾がべったり付着してて、やりきれなさが込み上げてきました。

先生は白い歯を噛み締め、顔を左右に動かして必死に拳を握っていました。

突然、

「うっ」

という声が聞こえました。

嫌がる表情とは違う声の感じに、私は愕然としました。

もう信じられませんでした。

こんな状況で先生が感じだすなんて思ってもみませんでした。

そういうものではない、そんなはずはない、と頑なに信じこんでいましたから。

無理矢理レイプされている、しかも、こんなどうしょうもないヤンキー相手にされている。

それなのにどうして…って。

味方だと思っていた先生が、どんどん私の手をすり抜けてAの乱暴な扱いに溶けてゆくようでした。

私はやっと手に入れた希望の光を失い、しかも憧れの気持ちまでをも粉々にされたようでした。

先生に裏切られた、そんな気さえしました。

夢中で先生の体を味わう7人が憎くて堪りませんでした。

性というものを知らなかった私には、理不尽すぎて狂いそうな出来事でした。

犯されてる間中、先生は、違う、こんなの違うなどと言いながら感じてる自分を必死に否定してるみたいでした。

虚ろな表情で口を開け、我に返ると慌てて自分に言い聞かせてるようでした。

正直残酷でした。

私も今となれば分かります。

無理もない事だと理解できます。

ただ高◯生だった当時の私には性というものが、どういうものか全く分かっていませんでした。

女性というのは綺麗でありしなやかであり…、教師というのは強くあり凛々しくあり…、そういうものだと思いこんでいましたし。

私はその時先生を軽蔑しました。

あんな奴らと感じ合うなんて最低だって。

でも、今思えば先生は心から抵抗していたんだと思います。

必死で闘っていたんだと思います。