初めて会ってから4年ほど経っただろうか。
その間に直子は、ますます熟れに熟れ、誰からも羨まれるような「いい女」になっていた。
美し過ぎる女はだいたい世間からは、特に女の世界からは疎んじられるものだが、どこを連れて歩こうが、すれ違いざまに誰彼からも振り返られるのは、変わらなかった。
彼女と私は、三度逢うとそのうちの一度は、お互いの性欲を隠さず、誰にも教えられないような限りのない痴態で、雄と雌、その双方の性器を摺り合わせ、彼女も私も「中に出す」ことを至上の喜びとしていた。
三十も半ばになると、女の性は完全に開花する。
「三十前の女が一番性欲が強く抱きごろだ!」そう言い切る輩も多いが私はそうは思わない。続きを読む